
今回は屋上の防水工事を行いました。その事例をご紹介いたします。
【防水工事 施工前】

■ 劣化状況の詳細
・表面の退色と黒ずみ
防水層の表面は紫外線や風雨による長年のダメージにより、広範囲にわたり退色していました。また、黒ずみや汚れの堆積が目立ち、表面の保護機能が大きく損なわれていました。
・継ぎ目(ジョイント)の劣化
防水材の継ぎ目にズレや浮き、目視でも確認できる劣化の兆候が見られ、雨水が内部に浸入するリスクが高い状態でした。
・表層の摩耗・ざらつき
歩行や経年による摩耗が進み、部分的には下地が透けて見えるほどのダメージが確認されました。
・排水の流れが悪く、汚れの蓄積
水はけの悪化により、雨水が溜まりやすくなり、汚れやコケの付着も見られました。
この状態を放置しておくと、雨漏りによる建物内部の腐食やカビの発生、さらには構造躯体の劣化にもつながる可能性があり、建物全体の寿命を縮める要因となります。
そのため、今回は「ウレタン通気緩衝工法」を採用し、防水性能の回復と同時に、下地から発生する水分や湿気への対応も可能な防水工事を行いました。
ウレタン通気緩衝工法とは?
ウレタン通気緩衝工法とは、下地に含まれる水分や湿気を逃がしながら、防水層を形成する工法です。特殊な通気シートと脱気装置を使用することで、内部からの水蒸気による「ふくれ」や「剥がれ」を防ぎ、耐久性の高い防水層をつくることができます。
下地の状態が悪い場合や、既存防水層の上から重ねて施工する場合にも適しており、改修工事に最適な防水工法の一つです。
ウレタン通気緩衝工法の施工の様子
①防水シートを撤去

既存の防水層は経年劣化により密着力が低下し、一部に浮きや膨れが見られたため、ウレタン通気緩衝工法を行う前に防水シートを撤去しました。下地をしっかり確認・補修した上で、通気緩衝シートを設置しています。
②下地を整えます

ホコリや汚れ、劣化した旧防水層などを除去し、補修・下地調整材・プライマー処理を行い、下地を整えます。
③通気緩衝シートの貼り付け

下地に通気緩衝シートを全面に敷設します。このシートが、下地に残る水分や湿気を逃がす役割を果たします。
④脱気筒の設置

シート内の湿気を外に逃がすため、脱気筒(通気装置)を適切な位置に設置します。これにより、防水層の「ふくれ」を防ぎます。
⑤ウレタン防水材の塗布

シートの上からウレタン防水材を均一に塗布します。ローラーや刷毛、またはこてを使って丁寧に施工します。1層目が硬化した後、もう一度ウレタン防水材を重ね塗りし、しっかりとした防水層を形成します。
⑥トップコート塗布

仕上げにトップコート(保護塗料)を塗布し、紫外線や風雨から防水層を保護します。色はグレー系が一般的です。
今回の現場では、既存防水層の劣化が進行しており、特に継ぎ目や立ち上がり部に浮きや剥がれが見られました。そのため、下地の状態をしっかりと確認し、最適な防水方法として「ウレタン通気緩衝工法」を採用しました。
通気緩衝シートと脱気筒を使用することで、下地からの湿気を逃がしながら施工できるため、将来的なふくれや剥がれのリスクを大幅に抑えることができます。お客様にも安心してご利用いただける仕上がりとなりました。
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