名古屋市 屋根の構造
2025年10月15日 6:46 pm

屋根は、家を守る最前線にあるとても大切な部分です。
雨や風、そして強い日差しや紫外線から建物全体を守り、快適な暮らしを支えています。

しかし、「どの部分が劣化しているのか」「どんな材料を使えばいいのか」など、
屋根には専門用語や複雑な構造が多く、分かりづらいと感じる方も少なくありません。

たとえば、「垂木(たるき)」や「野地板(のじいた)」「棟板金(むねばんきん)」といった言葉を聞いたことがあっても、実際にどこの部分を指すのか、すぐにイメージできないという方も多いのではないでしょうか。

ですが、屋根の構造や名称を少しでも理解しておくことで、業者からの説明がより分かりやすくなり、打ち合わせもスムーズに進みます。
また、「しっかり理解しているお客様」と思われることで、より丁寧で誠実な対応を受けやすくなるというメリットもあります。

名古屋市を中心に数多くの屋根リフォームを手がけてきた有限会社 塗政(ぬりまさ)では、これまでの経験をもとに、屋根の「構造」を初めての方にもわかりやすく解説しています。

リフォームを検討中の方はもちろん、
「自宅の屋根について少し知っておきたい」という方にも役立つ内容です。
まずは、屋根の“基本構造”から一緒に見ていきましょう。


■屋根の骨組み(小屋組み)

屋根の土台となるのが「小屋組み(こやぐみ)」と呼ばれる骨組みです。
家の最上部に位置し、屋根の形をつくりながら、屋根の重さを柱や壁にバランスよく伝える役割を担っています。

小屋組みは、木材で組まれた三角形の構造が基本で、この三角の形が屋根を強く、そして美しく保つ秘訣です。

屋根の基本構造を理解しよう

屋根は「見える部分」だけではありません。
実は、いくつもの層が重なり合い、建物を雨風や紫外線から守っています。
まずは、屋根の基本構造を断面図で見てみましょう。

屋根の構造

■小屋組みの主要な構造部材(骨組み)

小屋組みとは、屋根の形をつくり、屋根の重さを柱や壁に伝える木材の骨組みのことです。屋根の強度・耐久性を支える“見えない主役”です。

  • 棟木(むなぎ)
    屋根の最も高い位置、つまり屋根面が合わさる棟(むね)部分に水平に通る部材です。
    ・左右の屋根面を結び、屋根全体の骨格をまとめる役割を持ちます。
    ・棟木は小屋束を介して小屋梁へ荷重を伝え、屋根全体を安定させます。
  • 母屋(もや)
    棟木と軒桁(のきげた)の間に、屋根勾配に沿って数段設けられる水平材です。
    ・垂木(たるき)を支え、屋根の重さを均等に分散させます。
    ・屋根の形を整えるだけでなく、風圧や積雪に対する強度も保つ重要な部材です。
  • 垂木(たるき)
    棟木から軒桁へ、屋根の傾斜に沿って斜めにかけられる木材です。
    ・垂木は屋根の面を形づくり、野地板や屋根材を支える骨格となります。
    ・また、垂木の角度や間隔によって、屋根の傾斜(勾配)やデザインが決まります。
  • 軒桁(のきげた)
    建物の外壁の上端付近を水平に通る木材で、屋根の軒先を支える重要な部材です。
    垂木の下端を受け止め、屋根の「出(で)」軒の長さや形を決める役割を果たします。
    名古屋市のように強風や台風の影響を受けやすい地域では、この軒桁の固定強度が特に重要です。
  • 小屋束(こやづか)
    小屋梁(こやばり)の上に垂直に立てられる短い柱で、棟木や母屋を支えます。
    ・棟木を直接支えるものを特に「棟束(むねづか)」と呼び、それ以外のものを「小屋束」と区別することもあります。
    ・屋根の高さ・形状を保つうえで欠かせない構造部材です。

■屋根を構成するその他の部材・要素

屋根の仕上げを構成するための下地や、防水・装飾に関わる部材です。

  • 野地板(のじいた)
    垂木の上に張る板材で、屋根材を施工するための下地となります。
    現在では「構造用合板(こうぞうようごうはん)」が使われることが多く、屋根全体の剛性(強度)や防水性にも関わります。
  • 下葺き材(したふきざい)
    野地板の上に敷かれる防水シート(ルーフィング)のことです。
    屋根材の下で雨水の浸入を防ぐ“第二の防水層”として機能します。
    特に名古屋市のような雨の多い地域では、この下葺き材の品質が屋根寿命を大きく左右します。
  • 屋根材(やねざい)
    屋根の最も外側に葺かれる仕上げ材です。
    瓦・スレート・金属板などが代表的で、雨風や紫外線から建物を守ります。
    名古屋市周辺では、昔ながらの日本瓦に加え、軽量で耐震性に優れた金属屋根も増えています。
  • 軒桁(のきげた)
    「軒桁(のきげた)」は、屋根の端(軒先)に沿って横に取り付けられる水平の木材で、屋根の骨組みを支える重要な部材のひとつです。
  • 鼻隠し(はなかくし)
    軒先で垂木の先端(小口)を隠すように取り付けられる横板です。
    ・外観を美しく整えるとともに、雨樋(あまどい)を取り付ける下地にもなります。
    ・屋根側面の「破風板(はふいた)」とは別の部材で、軒先専用の化粧板です。

そのほかの詳しい【付帯部】に関してはコチラ


■ 屋根の各部位の名称

  • 平側(ひらがわ)
    屋根の流れ(勾配)がある方向の側面です。
    切妻屋根や寄棟屋根では、雨水が流れ落ちる面にあたります。
  • 妻側(つまがわ)
    屋根の流れと直角方向にある側面で、三角形の外壁部分(妻壁)がある面です。
    屋根のデザインや通気口の設置などに関わる重要な部分です。

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屋根は「骨組み」「下地」「仕上げ」の三層構造でできており、それぞれの部材が連携して初めて、建物を守る強い屋根になります。

とくに小屋組み(骨組み)は、普段見えない部分ですが、屋根の寿命や安全性を左右する最も重要な構造です。

リフォームや点検の際は、屋根材の表面だけでなく、その下にある構造材(棟木・母屋・垂木・軒桁)の状態にも注目してみましょう。


■小屋組みがしっかりしていると、屋根は長持ちする

屋根の美しさや防水性は、見た目の屋根材だけでなく、
この小屋組み(骨組み)がどれだけ正確に施工されているかによって大きく変わります。

もし骨組みが歪んでいたり、湿気で木材が傷んでいたりすると、瓦や屋根材をどれだけ新しくしても、雨漏りやたわみの原因になってしまいます。

そのため、屋根リフォームや葺き替えを行う際は、屋根材だけでなく、必ず小屋組みの状態も一緒に点検することが大切です。

施行事例

名古屋市の住宅で多い小屋組みの特徴

名古屋市周辺の住宅では、木造住宅が多く、昔ながらの在来工法の小屋組みが今も多く使われています。

また、近年は軽量な金属屋根材やスレート材の普及により、屋根の重さを軽減した「シンプルな小屋組み構造」も増えています。
どちらの場合も、骨組みの精度と防湿対策が寿命を左右します。

屋根の「小屋組み」は、見えない部分だからこそ丁寧な施工が欠かせません。
垂木・母屋・小屋束のどれか一つでも不具合があると、屋根全体の耐久性や防水性能に影響が出てしまいます。

定期点検やリフォームの際には、屋根材の見た目だけでなく、「その下にある骨組みの健康状態」にも注目してみましょう。


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